医療とアートと博多うどん

二十歳の時にチベットを旅行して以来、何かとチベットものには惹かれるのですが
現在ロンドンのWellcome Collectionにて『Tibet's Secret Temple』という展示が開催中。

ずっと行きたいと思ってたのですが、週末友人とロンドンの中心部でランチの約束をしてたので友人も誘ってランチ前に行ってきました。

ウェルカム・コレクションというのは、医療や科学とアートの融合をテーマにしたちょっと変わり種な博物館。
ユーストン駅のはす向かいのこちらの建物に入ってます。
wellcome-building copy
写真はWellcome Collectionのサイトより

同じ建物内にはヘンリー・ウェルカムによって創設された医学研究支援団体であるウェルカム財団の膨大な医学系蔵書を所有した図書館などもあり一般にも公開されてます。

建物に入ると開放的なカフェが併設
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少しずつ色が変わってゆくフラスコのような証明が素敵。

あいにくのお天気だったので転倒注意に出てたこちら
wellcome02.jpg
バナナ型になっててかわいい。

チベットに関する展示は1階にあり。
写真撮影などは禁止でしたが
ラサのポタラ宮の裏にあるルカンのお寺の壁画にまつわるものを中心とした展示で、短い英語の解説だけでは理解出来ないようななんとも不思議な絵や複雑な曼荼羅、映像作品や写真などもあり。
当然展示物のチベット語は読めないのですが、書いてあるチベット語が読めたらいいのにと思うような内容の気になるものがたくさん。

2階は常設展で、これは今までにも何度か見にきてるのですが
歴代各地の医療器具や、人体に関する科学や歴史的資料から現代アートまで、興味深いものがいろいろあります。

じっくり見てたら結構時間がかかりそうだけど
ここらでお腹もすいてきたので、昼食のために移動。

実は友人が今度新しくオープンするうどん屋さんの情報を仕入れてきてくれてまして。
この週末がプレオープンでうどんと天ぷらがすべて半額とのことで、こちらに向かいます。

行ってきたのはトッテナムコート駅からほど近い『Ichiryu』。

ワタシが気になってたのはここのお店のホームページにHakata Udon Houseとあったこと。

博多うどん

実はワタシ、本場の博多うどんは食べた事ないのですが
以前にテレビで武田鉄矢氏が熱く語ってたところによると、博多のうどんはコシのない柔らかな麺が特徴らしい。

日本人でも賛否両論ありそうなそんなヤワヤワうどんがロンドンに進出してきたのだろうか。

ということでいざ出陣。
開店前にすでに行列が出来てましたが、ワタシ達も気合いの開店前出陣なのでそれほど待たずにお店に入れました。

店内にはお出汁のいいニオイ・・・
店員さんの少なくとも半数以上は日本人ではなさそうだけど
「いらっしゃいませ〜!」
と威勢のいいかけ声でお出迎え。

お出汁の匂いに期待も高まり、何を頼もうか悩んでなかなか決まらない。
散々悩んだ末に頼んだのは
ichiryu01.jpg
シンプルにかけうどん
これに鳥天、ズッキーニの天ぷら、ゴボウ天を付けました。

かけうどんとはいえカマボコとネギが乗っていて、テーブルには天かすと七味が置いてあります。
通常だとこのかけうどんで6.5ポンド。

半額に目がくらんで天ぷら3つも頼んじゃったけど、2つでよかった。
もう終盤お腹がいっぱい。
完食しましたけども。

結論から申しますと、うどんはちょっとコシのある普通のおうどん。
もし本場博多のうどんを期待して行くとガッカリするかもしれません。

でもカツオ出汁の効いたお汁で頂くうどん、美味しかったです。
ちょっと下味のついた鳥の天ぷらと、ロンドンでは貴重なゴボウの天ぷらもとても美味しく。
ズッキーニの天ぷらは普通でしたがお腹いっぱいになったのでなくてもよかった。

あー、でも年越し蕎麦もおせちもなかった年末年始のあとでは
出汁とうどんが体に染みわたります。

やっぱりお出汁っていいですね。

帰り際にも「ありがとうございましたー!」って
居酒屋風に威勢のいい挨拶に見送られてお店を出ました。

店員さん日本人じゃなさそうだったけど発音かなりよかった。


ロンドンで軽く和食が食べたくなった時、6.5ポンド〜でうどんが食べられるのは良いかも。
飲みに行く前とかもね。
(ホントは飲んだ後に行きたいとこだけど、閉店は22:30とのこと)



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隠れ家ギャラリー

毎月第一木曜開催のFirst Thursdayで、夕方からイーストエンドのギャラリー巡りに出かけました。
かなり広範囲でいろいろあるので、あらかじめサイトを参考に行く場所の目星をつけます。

今回はショーディッチから、ホワイトチャペルにかけて。

まずはショーディッチのRedchurch streetにあったこちらのギャラリー

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入り口は小さいし、大きな看板やショウウィンドウがあるわけでもないのでちょっと分かりにくかったのだけど

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中は思いのほか広かった。
この先さらにコの字形になってて奥にもまだ展示スペースがあります。

このときはグループ展で、絵画や写真などが展示されてました。
あとでサイトを見たら、この会場、音楽イベントとかもいろいろやってそうです。
こちらそのサイト

そういえば、ギャラリーなのにDJブースがあって
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スピーカーから結構な音のインスタレーション?が鳴ってたわ

DJブースの反対側も展示スペースですが、飲み物を出してるので長蛇の列が出来てました。
みんなビールやワイン片手にまわってるけど、列が長過ぎたので残念ながらワタシはパス。

このあと、ワタシ的本日の目玉。
スピタルフィールドのギャラリーに向かいます。

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この日は素晴らしく快晴。
夜の8時でも明るいし、寒くない!

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こちら、本日の目玉・・・
おや、なんか工事中?

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戸も閉まってるし・・・

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でも看板出てる

ドアをノックノック
・・・
反応なし

一応今度は、横の呼び鈴をビーッ

そうしたら、スタッフらしいの年配のマダムが戸を開けてくれました。

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玄関ホール
誰かのお家に来たみたい。

玄関ホールの横のギャラリーに入ってもそんな印象
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こちらでは現在こういった展示をしてたのですが
BATTERSHELL 2014

こういうテイスト、わりと好きなのです。
しかも実物は手のひらサイズですごいちっちゃい

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リップバルムくらいの大きさの軟膏の缶に入った、すごくシャイな人とか

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リアルカタツムリの殻の作品とか

ビンテージやアンティークの缶やマッチボックスの中に、超ミニチュアの箱庭みたいなのがあったり

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ボタンにまで。

ワタシがすっごい覗き込んでみてたら、先ほど戸を開けてくれたマダムが
「よかったら白ワインでもいかが?」と

他にも数人人が入ってたんだけど、みんなワイン片手に鑑賞。
ワタシもありがたくワイン頂きました。

こんな暑い日にぴったりのキリッと冷えた白ワイン。
最高!

ロンドン、無料のギャラリーなどはたくさんあるけど、冷えた白ワイン出してくれるギャラリーはそうそうナイですよ。

このギャラリー、こじんまりしてるけど素敵な空間だったので、マダムに建物のことなど聞いてみたら
ここは、隣にある教会が管理していて、上の階には教区の牧師さんが住んでて、地下は教会のオフィスになっているのだそう。

なるほどね。だからRectory Gallery.
Rector=(プロテスタントの)教区牧師です。

そしてこのギャラリー、基本的にはFirst Thursdayと、あとはPrivate viewでしか開いてないみたい。
今回の展示も、展示期間2ヶ月もあるのに公開してるのたったの4日だけ。

でも、アットホームな雰囲気で
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ギャラリーから見える庭もすごい素敵でした。

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足場がなければこんな外観です(google mapより)
写真左の建物

ちなみにこの通り、以前見つけた不思議なウィンドウ・ディスプレイと同じ通り
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屋根裏から人がこつ然と消えた19 princelet streetもこのすぐ近くです。
(19 princelet streetの記事)


たまーにしか開いてないRectory Gallery
でも気になった方は、こちらをチェックしてみてください。


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William Morris Gallery

先日自転車がパンクしたことを書いたのですが、修理してもらった自転車で向かった先は

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デザイナーの先駆けとも言える19世紀の芸術家、ウィリアム・モリスのギャラリー
ロンドン北東部、Walthamstowにあります。

彼の作品、テキスタイルや壁紙が有名ですが、いろいろな仕事してます

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左が当時一般的だった、ビクトリア時代の装飾的なもの
右がモリス設立したモリス商会のデザイン

ウィリアム・モリスは生活と芸術を統一することを主張、当時出回った大量生産の安価な粗悪品に対して、古き良き時代の熟練職人による手工芸に回帰しようという『アート&クラフツ運動』を主導します

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様々なテキスタイルやその制作手法、タイル、家具などの他、彼の思想や影響を受けたものなどいろんな展示があります

モリスのモチーフは植物や動物などの自然が多いのですが

よく見てると、鳥とか動物の表情がなかなかユーモラス
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こちら、イチゴ泥棒のツグミ
下で白目向いてる?鳥もいい味出してます。

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ミミズらしきものをついばむ鳥

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このタイルに描かれた鳥、ちょっと日本昔話に出てきそう、と思ったのはワタシだけ?


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晩年近くに設立した印刷工房ケルムスコット・プレスの本
装飾が見事

でもワタシはやっぱり
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こういう草木をモチーフにした装飾的なテキスタイルが好き。


このギャラリー、モリスが少年期を過ごした家なのだそうですが、2012年に改装工事が終わって結構モダンな内装になってます。
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なんとなく、V&Aにあるモリス・ルームみたいな内装を期待して行ったのでちょっと残念
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写真がブレてますが、壁紙とか内装が素敵なモリス・ルーム


でも改装でガラス張りの屋根からたくさん光の入るカフェが併設されており、小腹が減ったのでここで軽いランチ
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日替わりスープとソーセージロール

ギャラリーの裏側はLloyds Parkという公園になってます
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天気も良かったので、公園を少し散歩

雁が水に潜ってエサを捕ってるようなんだけど、水面からお尻だけ突き出した姿がなんとも・・・
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スケキヨ。。。



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移民の歴史とイーストエンドのミステリー

スピタルフィールドからブリックレーンに向かって歩いて行くと、ジョージアン様式と呼ばれる18世紀に建てられたテラスハウスの並ぶ一画があります。

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以前ちょっと不思議なウィンドウディスプレイを見つけたり(その時の記事☆

週末に、そんなテラスハウスのうちの一軒を公開してるというので行ってきました。

行ったのはPrincelet Streetの19番地
この場所は、Museum of Immigration and Diversity(移民と多様性の博物館?)として、年に10回ほど内部を公開しているようなのです。

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入り口はすでに並んでました。

このスピタルフィールドの辺りは、多くの移民が移り住んだ歴史あり。

この家も最初は18世紀にフランスからユグノーの一家が移り住み、その後はアイルランド人や東欧からのユダヤ人が住み、一時期この辺りはユダヤ人コミュニティーが発展して、裏庭だった場所に19世紀にユダヤ人が建て増ししたシナゴーグがあります。

入場は無料ですが、寄付を募ってます。

館内は写真撮影禁止なので、TimeoutおよびIndependentから写真をお借りしました。

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timeoutより

こちらは19世紀に中庭に作られたシナゴーグ
19indi01.jpg
Independentより
一見表からみたら、普通の住宅の中にこんなシナゴーグがあるなんて想像出来ない。
なんだか不思議な空間です。

公開は地下および1階と2階で3階と屋根裏は非公開


移民の歴史の解説はいろいろあるんだけど、この家自体の説明があまりないのが残念。


家に帰ってから調べてみたら、実はこの家でミステリーな出来事が・・・
1969年に当時この家の屋根裏に住んでいたユダヤ人の学者David Rodinskyが部屋に鍵をかけたまま、こつ然と消えてしまったらしい。

その11年後に鍵が開けられるまで、部屋はそのまま放置

1980年に11年ぶりに鍵を開けて部屋に入ると、半分飲みかけのお茶やストーブにかかったポリッジの鍋などがそのまま残されてたらしい。
(11年放置された食べ物やお茶・・・ある意味驚異)
Rodinskyは言語に堪能だった人のようで、部屋には15カ国語以上の言語(すでに使われてない古い言語を含む)で書かれた本や新聞が部屋に散乱。
住人だったRodinskyだけ、煙のように消えてしまってそれっきり。

詳しいストーリーは、ここに英語版が載ってました
The lost spirit of Spitalfields

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この消えた男に迫った本『Rodinsky's room』の著者Rachel Lichtensteinのサイトより


屋根裏は公開されてませんが、外から屋根裏の窓は見えます。

この建物自体も老朽化などで、定期的には公開してませんが
ミステリーな逸話もあるこの19 princelet street

次の公開はいつだか分かりませんが
詳しい情報はこちらのサイトにのってます
19 Princelet Street




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United Visual Artists: Momentum@バービカン

現在Barbican CentreのギャラリーThe Curveで行われている展示
United Visual Artists: Momentumに行ってきました。

United Visual Artistsは12人のロンドンで活動するアーティストで結成されたグループだそうで
このMomentumは光と音を使ったインスタレーション

まず係の人から「会場内が暗くなってるので気をつけてください」と言われて入場

中は確かに真っ暗

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少し煙ったような空間を空飛ぶ円盤みたいな光が振り子のようなリズムで揺れてます。

そのうち円盤のような光がスポットライトになったり
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真っ暗で床も壁も天井もはっきりしない空間を、頭上の光がゆらゆら

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時には他の観客がスポットライトに浮かび上がったり

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シルエットが浮かび上がったり

このThe Curveはその名の通り湾曲した回廊のギャラリーなのですが
そのギャラリーの形もうまく活かされてるかんじ

なかなか先まで見通せず、そろりそろりと進んでくような状態

不思議な空間と、音に包まれて、しばし異空間を体験するにはよいです。

でもこういうインスタレーションではよく床でごろ寝しながら鑑賞してる人もいるので
足下注意です。

あと通路の真ん中でごろ寝してた人は係の人に注意されてたので、ごろ寝したい人は端っこで。

ちょっと残念だったのは、ところどころ非常灯が目につきます。
イギリス、Health and Safetyとかうるさい国なので仕方ないのかな。
まぁ通路が湾曲してるので、見る角度によってはそれほど気にならないかも。


ありがたい事に入場は無料ですが、日曜日に行ったら
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長蛇の列!

まさかの45分待ちで、平日の夕方に出直しました。。。
平日はほとんど列もなく。

夜の8時(木曜、金曜は9時)まで開いてます。
展示は2014年6月1日まで


ちなみにこのギャラリーがあるBarbicanは、第二次大戦の爆撃で廃墟になったところを
戦後の復興計画で建てられた巨大な商業・住居複合再開発地区。

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1960年代から70年代にかけて建てられた建築郡は、『ブルータリズム』という建築様式で
イギリスの建築的、歴史的に重要な建築物が登録されるGrade Ⅱ に2001年に登録されています。
(ギャラリーの入ってるBarbican Centreは1982年に完成)

以前このBarbicanの一画に友達が住んでいて、何度か遊びにきた事があるのですが
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池とか住人専用の中庭などもあって、映画館、図書館、ギャラリー、コンサートホールにも直結
都会にあってなんとも文化的な生活がおくれるようなお家でした。
お家賃おいくら万円!?



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プロフィール

まや

Author:まや
2008-2010年の留学でイギリスに滞在。イギリス人のTとの結婚を機に2013年から再びイギリスに住むことになりました。
ことあるごとに心折れそうな英国生活と日々格闘。
在ロンドン。

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