産後の入院生活

ちょっと間が空きましたが。
前回から続き、出産後の入院生活の話など。

イギリスでは、普通分娩だと通常当日から翌日には帰宅できると聞いていましたが。
緊急で帝王切開になったワタシ。
帝王切開の知識もその後の回復の関する知識もあんまりないままここまで来ちゃったので、手術後に4人部屋に移されたあと見回りにきた看護師さんにどれくらいで退院出来るか聞いたところ
「3日くらいで退院出来るわよ」
とのこと。
これを長いとみるか、短いとみるのか。
日本では帝王切開だと7日から10日の入院になるらしい。

取りあえず4人部屋に移されたのは朝の8時くらい。
前日はほとんど食べてない上に、陣痛が来た時に吐いたりしてるので胃は空っぽ。
リカバリールームの看護師さんには
「術後は急に食べたり飲んだりせず、水なんかでも少しずつ飲むようにね。」
とは言われてましたが。
食べるな、とは言われてない。

なんかお腹が空いたような気もする。
でも朝ご飯がくる気配もなし(後でセルフサービスだった事を知るのですが)。
そうだ、昨日持参してきたおにぎりがある。

ということで、ここでおにぎり2個食べちゃった。

あとで日本語で帝王切開についてググったら、術後の食事について
『1日目は白湯やお茶からはじめ、次にお粥、普通食は3日目くらいから』
みたいなことが書いてあったのですが。

イギリスの病院、朝ご飯こそ出なかったものの、そのあとお昼ご飯は普通に出たよ。
hospfood01.jpg
昼食にパスタボロネーズ。
いくつかあるメニューから選択出来たので、これはハズレないだろうと踏んだのですが。
麺がのびてて、ソースもイマイチ。
イギリスの病院食に期待はしてないけど、美味しくなくて完食ならず。

ワタシの病院では、午前中に配膳係の人がこんなシートを配ってくれ
hospfoodlist.jpg
その日の昼食と夕食に、前菜、メイン、デザートと好きなものをチョイス出来るシステムになってて

hospfoodlist02.jpg
こんな風に温かいメインだけでも選択肢はいろいろあるんだけど。。。
カレーやらローストやらフィッシュアンドチップスやらパイやら、消化に良さそうとか、お腹にやさしそうなものは皆無

デザートも、数えたら18種類もあるけど、カスタードたっぷりのプディングとかで。
1回頼んだらワタシにはヘビーだったので、ワタシは前菜はフルーツジュース(これを前菜と呼べるのかは疑問ですが)
デザートはいつもヨーグルトをチョイスしてました。

取りあえず術後1日目からパスタやらカレーやら食べてたワタシですが。
こんなにチョイスがあるにも関わらず、3日間食べた食事が、どれもこれも不味かった。

hospfood03.jpg
こちらはオリエンタル・サーモン・ヌードル
予想がつかないメニューでちょっと冒険しちゃったかも、と思ったけど病院食の中では比較的ましな味。
なんていうか、機内食で出てきそうなかんじ。きしめんのような麺はすべてがくっついて1本の太い綱のような状態です

hospfood04.jpg
こちら、3日間の食事の中では一番まともだった、タイ風レッドカレー
とは言え、これを味見した我が夫は一言「美味しくない」
いやでもこれでも、他のに比べたらマシなんだって。

逆に、一番美味しくなかったのはこちら
hospfood05.jpg
メニューには、蒸し魚のパセリソース、とあったんだけど。
味のしない粉っぽいマッシュポテトと、いかにも冷凍で弾力のない白身魚に香りも何もないクリームソースがかかってる

ワタシ食べ物残すのはイヤなんですが、でもコレは半分も食べられなかった・・・

と、食事のことばかり書いてしまいましたが。

やっぱりお腹を切るというそれなりの手術なので、術後1日は尿管カテーテルとかついてるんでほぼベッドに寝たきりでうごけず。
でも隣には赤ちゃんがいて、泣いたら助産師さんや看護師さんに手伝ってもらって授乳、あとオムツ替えなんかも呼び出しブザーで誰か呼んでやってもらうことになります。

でも痛み止めの配布や、血圧や体温チェックで頻繁に助産師さんや看護師さんが出入りしてるのでその時についでに手伝ってもらったり。
逆に言えば言わないとやってもらえないので、しょっちゅう呼び出しブザーを押す事になります。
朝から夕方まで、パートナーの出入りも許可されてるのでTにもずいぶん手伝ってもらった。

日本にいる妊娠中の友達に、帝王切開で3日で退院するって言ったら
「イギリスの病院って鬼だね」ってコメントをもらったけど。

実際カーテンのみで仕切られた4人部屋で、昼間はそれぞれの家族とかも面会に来たりして。
落ち着かないし、ご飯は不味いしで、早速はやく家に帰りたくなった。

さらに2日目の朝食時に、カテーテルとか管につながれてつけてベッドから出られないような状態のワタシに
「朝ご飯、セルフサービスだから配膳室まで取りにきて」
って言われた時には、イギリスの病院ってマジ鬼だ、って思いました。
幸いTが来てたので、パッサパサのトーストと紅茶の朝食にはありつけましたけども。

ワタシが出産したのは、イギリスでは9月としては30度くらいの記録的に暑くなった日で、エアコンどころか扇風機すらない病室はただでさえ暑いのに、体温高い赤ちゃん抱っこして、帝王切開をした場合は退院まではかされる膝丈の着圧ソックスのおかげで暑さ倍増。
母子ともに汗だくです。
汗だくだけどシャワーも浴びれず。

さらに隣のベッドの女性は、面会に来た旦那さんが奥さんの両親のことで愚痴をつらつら言うので腹を立てて何度か泣いてたりして、そんなのが聞こえてくるとなんだか気まずいし。

夜は夜で、向かいのベッドの女性がちょっとブルーな状態になって、ずっとすすり泣きが聞こえてて・・・

あとは帝王切開の人が多い病室なので、夜もワタシを含め誰かしらが呼び出しブザーをならしてるし、その間にどっかの赤ちゃんが泣くし。
入院2日目の夜には昼間の猛暑のせいか盛大な雷雨が来て、外でずーっと雷なってるし、時々近くに雷落ちたような雷鳴が轟くし。

もう全然眠れない。

と、思ってたんだけど。

気がついたら寝落ちしてて、隣でワタシのベビーちゃんがギャン泣きしてて、助産師さんに起こされたりして。
もう疲れてて、どんな轟音のなかでも一瞬で寝入れそうな状態です。

そんな入院生活も3日目の朝に、担当の助産師さんから
「今日午前中の検査で問題がなければ、ドクターの許可を取って昼過ぎには退院出来ますよ」
って言われて、ようやく家に帰れるかとホッとしたのですが。

どうやらそのドクターが忙しくって出払ってるらしく、検査も全部終わったのになかなか帰宅許可が出ない。

担当の若い助産師が、
「今ドクター捕まえようとしてるんだけど、なかなか捕まんなくって。もうちょっとで帰れるから。私にまかせて!」
って30分ごとくらいに言いにくるので、最初のうちこそ期待してたものの、その後全然話が進まない。

その後午後になってドクターの許可は出たものの、書類の準備が整ってないとかで、一向に帰れない。
帰宅準備を済ませて待ちぼうけた夕方6時頃、担当助産師が
「私のシフト夜8時までだから、それまでには全部書類整えて、コンピュータの情報入力も済ませるから。まかせといて!」
って来た辺りでは
「もう、いちいち言いに来なくていいから、早く書類整えて下さいよ。」
って心境になってて。

結局、夜8時になってようやくほとんどの書類が整って帰れそうなかんじになりあとは最後の書類にサインするだけ、となったので、Tが病院の入り口に車を回しておくからと出て行った後。

「ゴメンねー、お母さん(ワタシ)今までにMMR(三種混合)の注射受けた記録がないから、退院する前に受けて欲しいんだけど。担当のドクターがくるまで30分ぐらい待ってもらえる?
あと、私のシフト終わりだから次の担当助産師に引き継いでおくわね」
って担当の助産師に言われ
「えーっ、マジで。まだ待つの!?」

とクラクラしたところに、準備万端のTが戻ってきて
「MMRなんてGPで受けられるんじゃないの!?」
ってことで、次のシフトで来た助産師さんに確認したところ、あっさりと
「その予防接種はGPで受けられるから、今日はもう帰って大丈夫よ。」
と言われ。

ようやく病院を後にしたのが夜の9時。
もうこの日は、ほぼ半日以上ひたすら病院で待ちぼうけ。
疲れたわ〜。

でもこうして帰宅したところに、Tの姉が気を効かせて近くの和食レストランからお刺身と天ぷらとご飯を差し入れしてくれて。
3日間の病院食のあとでこの和食!!!
和食最高!白米バンザイ!
生き返った心地がしました。

以上、長い出産話にお付き合い頂きありがとうございます。

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テイオウセッカイの夜

前回の記事に引き続き、出産話を。

帝王切開での出産を決めた、早朝2時半ぐらい。

どうでもいいけど、帝王切開って漢字で書くと仰々しいと思うのはワタシだけでしょうか。
仰々しいわりには、何を切開するのかイマイチ分かりづらい。

ワタシも恥ずかしながら、自分が妊娠するまでは「出産時にお腹のどこかを切るんだよね」ぐらいしか知らなかったというか、実際は妊娠中も自然分娩しか考えてなかったのでたいした予備知識もなく。

母子ともに危険だからと言われて手術を承諾したけど、手術が終わって少し回復して大部屋に移された後にググって帝王切開について改めて知識を深めたというか、具体的な事をいろいろ知りました。。。


手術のためにバースセンターから、車いすで1つ上の階にあるシアターと呼ばれる手術室に移動したワタシ。

バースセンターでは自前の服で出産となるので、入院時の持ち物リストにも『出産時に着る服(汚れてもいい古いTシャツなど)』と書いてあり、実際病院に来て着替える時間もなかったので病院に来た時に着てた長めのTシャツみたいなのだったんだけど、ここで手術用のガウンみたいなのに着替えさせられました。

付き添いのTはこの間に、手術室に入るために用意された青い手術室用の服に着替えてきた。

事前の両親学級の時に、帝王切開となると手術室には執刀医、執刀医のアシスタント、麻酔科医、助産師、小児科医、手術の担当看護師数名、研修医や研修中の助産師など、大人数になりますよ、とは聞いてたけど、なるほど、それまでの助産師が1人ついてくれてたバースセンターとは違い、実際手術室には10人近い人がいた気がする。

そこで、まず背中に局所麻酔を打たれる。
この注射が結構痛いと聞いてたけど、それまでの陣痛が相当キツかったのでこの麻酔を打ってすぐに下半身が温かくなるような感覚があって急に陣痛の痛みが引いたため、注射の痛みは気にならず、ここにきてようやく周りを見る余裕が出てきた。

麻酔が効いてるか確認があった後、胸のあたりにカーテンが引かれ、枕元にはTが立ってくれて手術開始。
感覚がないので、何が行われてるのか分からず妙なかんじだけど、手術が始って15分くらいしたあと
「フニャー、フニャー」
と泣き声がして、どうやら産まれた!!!

この時点までワタシ達は男の子なのか女の子なのか知らなかったので、Tが確認しにいき
「女の子だよ」

でも産声はあげたものの、この後ベビーちゃんの呼吸が止まったようで。
その対応に小児科医など新たに3人ぐらい手術室に入ってきて慌ただしくなったものの、ワタシも手術中で状況が飲み込めず。
Tがワタシとベビーちゃんの間を行ったり来たりしながら状況を知らせてくれ、ベビーちゃんは呼吸は回復したものの検査や何やらでなかなか顔が拝めない。

ようやく顔を見た我が子は、ぺちゃんこの鼻がワタシにそっくりな、というかワタシが赤ん坊の頃の顔にそっくりでした。

ワタシの手術の縫合も無事に終わりましたが、ワタシが破水してから24時間以上経ってた事もあり、感染の検査や抗生物質の投与などで、ベビーちゃんはすぐに別室へ。
Tもベビーちゃんについて検査の立ち会いに行き、ワタシは移動ベッドに乗せられリカバリー・ルームへと移動。

リカバリールームでは、まだ麻酔が効いてるので痛みもなく。
担当のスタッフが点滴で痛み止めなど調整してくれ、「あまり急に食べたり飲んだりしないようにね」と言われてお水をちょっと口にする。

この担当のスタッフはフィリピン出身の人で、ワタシの名前がフィリピンではヌードルスープの名前と一緒だと言う豆知識を教えてくれました。
機会があったらそのヌードルスープ食べてみたい。

しばらくするとベビーちゃんの検査に付き添ってたTが来てくれて、産まれた後にベビーちゃんがどんな検査をしたのか、血液検査や、破水から時間が経って感染のリスクがあるので出生後48時間は母子ともに抗生物質の処方が必要な事、手術中にワタシがよく分からなかった周りの状況などを詳しく説明してくれました。

病院で使われる用語とかよく分からないものも多くてこれはとても有り難かったですが、
「帝王切開の後、縫合するところ見てた」
というTの言葉には、ドン引きでした。

そういうのって、出来れば夫にも見せたくないプライベートな部分じゃないですか。


数時間リカバリールームで休んだ後は、4人部屋に移動。
Tは一旦家に帰って休息。

イギリスでは帝王切開と言えど、母子同室でベッドのすぐ横に赤ん坊が寝かされていて、出ているのかよく分からないながらも指示されて授乳。
手術直後で自力で起き上がれないような状態なので助産師さんが手伝ってくれますが、動くと痛いのに3kg強のグニャグニャのベビーちゃんを扱うのはなかなか大変。

そしてここから2泊3日の入院生活となるのですが、長くなってきたのでこの話はまた改めて。


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プロフィール

まや

Author:まや
2008-2010年の留学でイギリスに滞在。イギリス人のTとの結婚を機に2013年から再びイギリスに住むことになりました。
ことあるごとに心折れそうな英国生活と日々格闘。
在ロンドン。

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