出会いのきっかけ

先日、所用で久しぶりにBatterseaへ。

今はロンドン東部に住んでるし、南部のこの辺りまでわざわざ行くこともあまりないけど、以前に一時期Batterseaに住んでたことがあって。

普段来ないだけに、久しぶりに来たらいろいろ思い出した。

BatterseaにはBattersea Parkという大きな公園があって、公園の周りにはお金持ちが住んでそうな小綺麗なマンションや、テムズ川沿いに新しく建てられたガラス張りのマンションなどがあるのですが。

一方で道を1本挟んで反対側には、カウンシルフラットと呼ばれる公営住宅のブロックがあり。
このカウンシルフラット、分譲などもあるようですが、低所得者や失業者などが多く住むところ。

ワタシが住んでたのも、このカウンシルフラットのうちの1つ。
雰囲気は荒んでたけど、立地の割に家賃がお安かったので。
ワタシを含めた同世代の女3人でシェア。


住んでた建物は10階建てくらいの大きなマンションで、セキュリティのために、建物の入り口とそれぞれの階の入り口に鍵の付いたわりと重い金属の扉が付いてるのだけど。

ある日、スーパーで買い物帰りのワタシが建物の入り口に近づくと、住人らしいかなり年配のおばあさんが、金属の重たい扉がうまく開けられずに苦労してる様子。

ワタシも同じ入り口だったので、扉を開けてあげたら、部屋の階の戸も開けて欲しいと頼まれ。
彼女の荷物を持って彼女の住む階でエレベーターを下りて戸を開けてあげた。

すると今度は、荷物を部屋まで運んで欲しいという。

たいした荷物でもないし、相手はご老体。
それくらいだったら、と部屋まで荷物を運ぶ。

部屋は雑然としてて、老女曰くクリスマスの休暇でヘルパーがしばらく休みなので、いろいろ不自由なのだそう。

「もし何かあった時のために、アナタ近所だし電話番号頂ける?」
と言われ断りきれずに、電話番号を書いてしまったワタシ。

「じゃ、ワタシはこれで。」と帰ろうとすると
「ちょっとまって。ちょっとアナタ、これやってくれないかしら」

と、なにやら雑用をいろいろ指示してくる。
それも1つ2つならともかく、次から次へといろいろ。

「ここに電話かけてちょうだい」とか、
「この領収書日付順に並べてちょうだい」とか

そのうち、時刻タイマーでセットしてあるのか部屋中にコーランが流れ出す。

コーラン聞きながら、完全に逃げ出したい気分のワタシ。
でも帰るタイミングが見つからない。


「あなた、明日の夕方開いてる?スーパーに買い物に行って欲しいんだけど」
と、要求はどんどんエスカレート。

彼女が南アジア系で話す英語が聞き取りにくいのもあるのか、話もなかなか噛み合ない。


そうこうするうち、ピンポーンとチャイムが鳴った。

老女が「出てちょうだい」というので、ワタシが出ると
定期巡回で様子を見に来たお医者さん。

医者もワタシがいることにビックリしてたけど、事情を説明して
「じゃワタシはこれで。」
と逃げ帰って来たのです。
結局1時間ほど拘束されてました。


後日フラットメイトが
「アタシもあのババアに掴まったことあるわ。」
と言ってたし、ワタシが電話番号書いた紙には、他にも何人かの名前と電話番号があったので、常習なのかも。

その直後日本に一時帰国してたんだけど、日本から戻ったら彼女から留守電メッセージ。
「ミセス◯◯です。明日スーパーに買い出しに行って欲しいので連絡ください」
みたいなのが数件。

留守電は無視して、その直後に引っ越ししたこともあって、それっきり。


ちなみにそのフラットを出ることにした決定打は、大家の娘でもあったフラットメイトがエキセントリックすぎて。
定職に就かず家賃収入で暮らしてるようだったけど、家のメンテナンスはガタガタで、でもちょっと何か言うと逆切れ。
さら自称霊感が強くて霊が見えると豪語。霊に触られたこともあるらしい。
朝イチで心霊話とか、ちょっと勘弁。
結局この人とケンカして3ヶ月で引っ越すことになった。


引っ越す時に、この人から餞別としてキャスキッドソンのマグカップを2つもらった。
ワタシは気に入って使ってたものだったのだけれど。

聞けば、ワタシの前に住んでたテナントと大げんかをして、そのテナントが置いていったものらしい。
このマグ見ると、そのテナントを思い出してムカムカするので、持っていって欲しいといわれありがたく頂戴。
今でも使ってる。


でもここを引っ越したおかげで、新しい引っ越し先で縁があってTに出会った。

Batterseaのフラットが快適で、フラットメイトがまともだったら、Tに会うこともなかっただろうと思うと、まぁこれもアリかな、と。


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No title

実は私もBatterseaに1か月だけですが、住んでました。その当時、なかなか引っ越し先が見つからなくて、仕方なく決めた物件でした。図書館近くのカウンシルです。ご近所だったかも。テナントは私だけだったのですが、大家さんが節約家で、暖房を十分につけてくれなくて、いつも寒くて我慢できず、Muswell hillへ引っ越したんですよ。

しかし、そのおばあさんといい大家の娘さんといい、かなり強烈でしたね。

Re: yarnmaruさん

あら、奇遇ですね。Batterseaといい、Muswell hill といい。
ワタシのフラットもかなり倹約的でしたが建物の上層階で、台所の壁に直径15cmほどの穴があいており(設計上のではなく明らかにブチ抜いたヤツ)、階下の暖まった空気がそこから入ってくるので、暖房いらずで冬でも生暖かかったです。逆に夏が恐そうだったけど、夏まで居りませんで。
大家の娘は他にも強烈エピソードがたくさんあって、住んでる時はキツかったです。。。
イギリスは家具付きで、身軽に引っ越せるのがありがたいですよね。

No title

そういう図々しいというのか、ちゃっかりしているというのか、そういう方いますよね。
でも、一人で孤独になんでも抱えてしまうよりはいいかも(相手するのは面倒ですけどね。戦前世代の英国人のおばーちゃんとか、病気抱えて一人で住んで大変なのに「頼るの嫌い」なタイプもかなりいるらしいですから)
大家さんの娘さんはイギリス人ですか?
むか〜しこちらで会った日本人女性、霊感アリマス派がけっこういてびっくりしました。
日本では、そんな人知り合いの知り合いにもいなかったのに(笑)

Re: ぷうままさん

確かにそのおばあちゃんも一人暮らしみたいで、政府から障害者手当を受け取ってて(受給書類の整理も頼まれた)最初は気がかりでしたが、途中から「これだったら、1人でも大丈夫じゃない」と。
何より、医者が定期的に来てるし、普段はヘルパーもいるみたいだし。
大家の娘はイギリス人ですが、ワタシもあまり会ったことのないタイプ。かなりの奇人でした。
ワタシと同い年だったし、家の下見に来た時は普通そうだったのですが。。。
プロフィール

まや

Author:まや
2008-2010年の留学でイギリスに滞在。イギリス人のTとの結婚を機に2013年から再びイギリスに住むことになりました。
ことあるごとに心折れそうな英国生活と日々格闘。
在ロンドン。

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