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Wassailing 豊作を願って

Wassail(発音を日本語表記にするとワッセイルみたいなかんじ)という単語を調べると、酒宴とか乾杯と出てきます。
あとは暖かいサイダー(リンゴのお酒)

元々はイギリスの古い言葉で「健康であれ」みたいな意味。
そしてクリスマスから十二夜にあたる公現節に行われる古くからのイベントなのです。

一月も中旬のこの時期、クリスマスなんぞ今さらな感じもしますが。
実はグレゴリオ暦以前の旧暦では1月17日がこの十二夜であり、Wassailingは伝統的にOld Twelvey Nightと呼ばれるこの日に行われることが多いらしい。

私の住む村のコミュニティーでは昨日、このWassailのイベントがありまして。
何をするのかというと、地域によって違いもあるようなのですが
果樹園で今年の果物(主にリンゴとリンゴから作られるサイダーというリンゴ酒)の豊作を祈る儀式なのです。

まずは夜7時に近所のパブに集合。
そこでモリスダンスという足に鈴など付けた人達が踊るイギリスの民族舞踏が披露されます。
wassail01.jpg

その後、パブの道を挟んで反対側にある地域の果樹園までみんなでゾロゾロ。
このイベントを見に集合した人達は50〜60人くらい。

この日は朝から積雪で、朝の時点で果樹園はこんなでした。
snow07.jpg

昼間に雪はだいぶ溶けたけど、とにかく極寒。
そして真っ暗。

そんな中、みんなで1本のサイダー用のリンゴの木の前に集まります。
wassail03.jpg
赤のシルクハットのおじさんがこのイベントを仕切ってます。

パブで事前にケーキが一切れ配られ、このケーキの中に豆が入ってた人がこの日の王様と女王様になります。
フランスで公現節に食べるというガレット・デ・ロワにも似てる。

今年の王様は上の写真の手前に写ってる若い男性。
この極寒を半袖で過ごす強靭さが、すでにワタシにとっては驚異です。

Wassailの目的は、リンゴの木の精を眠りから起こし、悪霊を祓い落として秋の豊作を祈るもの。
みんなでWassailの歌を歌い、木の精への贈り物をし、最後に大声や音を出して悪霊を追い払う。
wassail02.jpg

木への贈り物というのはトーストをリンゴ酒のサイダーに浸したもので、コレを木の隙間などに詰めて行く。
まずは王様と女王様が木への贈り物。
これに大衆も続きます。
wassail04.jpg
酒浸しのトーストが詰まったリンゴの木
(木の所々に見える白いものがトースト)

もちろんワタシもやってみました。
トーストをのせた皿と特別なカップに入ったサイダーを持つ人がいるので、そこでトーストをドボンとサイダーに浸し、木の洞などにねじ込んで行きます。
最後に余ったサイダーも木になみなみとかけて終了。

今年も豊作になりますように。

果樹園での儀式が一通り終わると再びパブに戻り。
Mummers playと呼ばれる、これもクリスマスの時期に行われる素人演劇のようなものが行われます。
Mummers playも古いイギリスの伝統行事らしいです。

登場人物などは劇によってちょっとずつ変わるらしいのですが、内容は善と悪の戦いで大抵はお医者さんが登場して最後はみんな復活するらしい。

wassail05.jpg
今回は寒くて暗くて水たまりなどもある野外で上演。

実はコレ、同じメンバーで同じものがクリスマスの前にも上演されてまして。
こちらクリスマス前のもの
mummery01.jpg
聖ジョージの龍退治の話がベースになってますが、サンタクロース、医者、エジプトの王とシバの女王、トルコ兵士、巨人などランダムにいろんな人達が出演。
笑いをとる小ネタや手作り感満載の衣装も微笑ましく。
地元のパブをハシゴしながらの上演で、後半は演者もちょっと酔っぱらい気味。

Wassailを仕切ってた赤い帽子の方は劇中のお医者さんです。
そして聖ジョージを演じているのは、ここの自治会の会長さんです。

サンタクロースも今シーズンはこれで見納めになると思いますが。
つらつらと年末から続くクリスマス関連のイベントも、旧暦の十二夜である今宵が最後かと思います。

ってか日本にいたらクリスマス気分なんて12月26日にはすっかり完結なのでしょうけども。
意外に長引くイギリスのクリスマスイベントなのでした。


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プロフィール

まや

Author:まや
2008-2010年の留学でイギリスに滞在。イギリス人のTとの結婚を機に2013年から再びイギリスに住むことになりました。
ことあるごとに心折れそうな英国生活と日々格闘。
在ロンドン。

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